資本論を読むことになってしまった

分からないことだらけの、この何ともいえないモヤモヤ感は・・・。

2023-01-01から1年間の記事一覧

脳梗塞(4) はっ?「現象学」だって!?

手のリハビリを担当している療法士さんのいうことには、私の体のうまく動かない状況を現象学的に解釈し、動く左側との差異を自覚することを通してリハビリを進めていくのだそうな。 その昔読んだフッサールやメルロ=ポンティのことがよみがえり、リハビリが…

脳梗塞(3) 車、廃車しました。

右足の動き具合を考えて、車の運転をあきらめました。 瞬間的にブレーキを踏むなどということができそうにありません。 ひとさまを危険にさらすわけにはいきません。 ということで、廃車手続き完了。 JR、私鉄、コミュニティバスともに自宅の玄関を出て5分…

(31)Ⅰ版本文 パラグラフ8-3(久しぶりの資本論)

まず、②文、③文の多角形と三角形の捉え方から。 それぞれの多角形を三角形で表すと、それぞれ次のような表現で表せると思う。 ここでこの三角形は、それぞれの多角形に応じて異なる規定(大きさ、辺の長さ、角度、等々)を持っている。したがってこの表現で…

脳梗塞(2) 動かない関節をむりやり動かすと相当痛い。

私のマヒは、弛緩性のマヒ。脱力した状態で腕がだらりとぶら下がっていた。 他に緊縮性のマヒがあるらしく、入院時、腕をぎゅっと曲げた状態の患者さんがいた。 その方は腕を伸ばす訓練に歯をくしばって耐えている、という様子だった。 私の脱力系の腕も、手…

脳梗塞(1) けっこう大変です。

最終の投稿が6月13日。その2日後に脳梗塞で入院。 幸い、軽い方から2番目レベル。 それなのに、こんなに動かないのか。手や足がマヒするというのは、けっこう大変です。 今、こうやってキーボードをたたいてますが、右手は指を動かすというよりも、手を…

(30)Ⅰ版本文 パラグラフ8-3  ★方針を考える★

(1) マルクスはこのパラグラフになんの問題も感じていなかったはずなのに、なぜ私たちはこのパラグラフが具体例になっていないと感じているのかを整理してみる。それは、 ①文の「簡単な幾何学的例がこのことを説明する。」における「このこと」の指す内容が…

(29)Ⅰ版本文 パラグラフ8-2 井上・崎山両氏の第2論文に思うこと(その2)

この謎の具体例パラグラフに関して、井上・崎山両先生はおおよそ次のような解釈を行っている。 ① ①文の「簡単な幾何学的例がこのことを説明する。」の「このこと(diess)」はこれまでの内容、とりわけ、直前のパラグラフ7で述べられたことをさしている。 ② …

(28)Ⅰ版本文 パラグラフ8-1(謎の具体例パラグラフ)

①Ein einfaches geometrisches Beispiel veranschauliche diess. ②Um den Flächeninhalt aller gradlinigen Figuren zu bestimmen und zu vergleichen, löst man sie in Dreiecke auf. ③Das Dreieck selbst reducirt man auf einen von seiner sichtbaren Fi…

(27) 再解釈 Ⅰ版本文 パラグラフ7

①Nehmen wir ferner zwei Waaren, z. B. Weizen und Eisen. ②Welches immer ihr Austauschverhältniss, es ist stets darstellbar in einer Gleichung, worin ein gegebenes Quantum Weizen irgend einem Quantum Eisen gleich gesetzt wird, z. B. 1 Quarte…

ネタとベタ  開示する社会

テレビの「視聴者投稿動画」が苦手だ。特に家屋が激しく燃える火事現場の動画を見ると「ぞわぞわ」する。炎の中に焼け焦げていく人間の姿を想像してしまうということもあるが、その動画が「ニュースネタ」として撮影されたということに対する「ぞわぞわ」感…

(26)再解釈 Ⅰ版本文 パラグラフ6-3 井上・崎山両氏の第2論文に思うこと

井上・崎山両氏の第2論文に思うこと 先に触れた、井上・崎山両氏の一連の論文に関して思うことがある。両氏の論文は本当にすごいのだ。新たな論点を提示し、その論点で徹底的に解釈していく姿勢は爽快感さえ覚える。だが、どうしてもなじめないものが存在す…

(25)再解釈 Ⅰ版本文 パラグラフ6-2

再解釈 Ⅰ版本文 パラグラフ6-2 そして、ここではそれぞれの商品は同等であり、それぞれが「1クウォーターの小麦の交換価値」の役割をはたすことができる。このパラグラフが「例えば」ではじまって「1クウォーターの小麦の交換価値」をもちだしたのであ…

(24)再解釈 Ⅰ版本文 パラグラフ6-1

再解釈 Ⅰ版本文 パラグラフ6-1 ①Eine einzelne Waare, ein Quarter Weizen z. B. tauscht sich in den verschiedensten Proportionen mit andern Artikeln aus. ②Dennoch bleibt sein Tauschwerth unverändert, ob in x Stiefelwichse, y Seide, z Gold u…

(23)間違いでした。訂正します!

パラグラフ6,7を再解釈することにした。 先に、パラグラフ6、7を解釈したときに、「第三のもの」を導き出す際、パラグラフ6の図式による類比的な導出を行った。これでは、次の3点がどうしても問題として残ることに気が付いた。 1.パラグラフ6の解…

「費消」、よく頑張った!

寝る前に横になって資本論を読む。・・・眠くなる。睡眠導入剤代わりだ。寒かろうが、暑かろうが必ず眠くなる。 そんなことを毎日やっているうちに、入院中に読んだときに発見した誤植を再発見する。(年のせいで、どこにあったか忘れてしまっていたのだ。)…

何やら違和感が・・・。

資本論を読みながら、最初から読み返すことがある。まだ冒頭部分なので、さほど苦でもないのだが、そんなことをやっているうちに、パラグラフ6.7に関して、何か違和感を感じるようになった。以前の解釈ではどうしても問題が生じるような気がするのだ。 特…

(22)Ⅰ版本文 パラグラフ7

Ⅰ版本文 パラグラフ7 ①Nehmen wir ferner zwei Waaren, z. B. Weizen und Eisen. ②Welches immer ihr Austauschverhältniss, es ist stets darstellbar in einer Gleichung, worin ein gegebenes Quantum Weizen irgend einem Quantum Eisen gleich gesetzt…

(21)Ⅰ版本文 パラグラフ6

Ⅰ版本文 パラグラフ6 ①Eine einzelne Waare, ein Quarter Weizen z. B. tauscht sich in den verschiedensten Proportionen mit andern Artikeln aus. ②Dennoch bleibt sein Tauschwerth unverändert, ob in x Stiefelwichse, y Seide, z Gold u. s. w. aus…

私は彼を信用しない! ベーム・バヴェルクの件(10)

ベーム・バヴェルクの価値概念理解を探るべく、さらに読んでみた。 あった。26ページに次のように書いてある。 der Wert wurde uns als das Gemeinsame erklärt, „was sich im Austauschverhältnis der Waren darstellt“ (I. 13), in der Form und mit dem N…

ベーム・バヴェルクの件(9)

引用が終わった後のベーム・バヴェルクのまとめ Damit ist der Wertbegriff gefunden und bestimmt. Er(=der Wertbegriff) ist der dialektischen Form nach nicht identisch mit dem Tauschwert, aber er steht zu ihm, wie ich schon jetzt feststellen mö…

ベーム・バヴェルクの件(8)資本論2版解釈

紫文字パラグラフ ①Betrachten wir nun das Residuum der Arbeitsprodukte. ②Es ist nichts von ihnen übrig geblieben, als dieselbe gespenstige Gegenständlichkeit, eine bloße Gallerte unterschiedsloser menschlicher Arbeit, d.h. der Verausgabung …

ベーム・バヴェルクの件(6)資本論2版解釈

緑文字パラグラフ ①„Dies Gemeinsame“ – fährt Marx fort – „kann nicht eine geometrische, physische, chemische oder sonstige natürliche Eigenschaft der Waren sein. ②Ihre körperlichen Eigenschaften kommen überhaupt nur in Betracht, soweit selb…

ベーム・バヴェルクの件(7)資本論2版解釈

青文字パラグラフ おそらくマルクスの議論の中でも、反マルクスの人から問題ありとされるパラグラフ。 „①Sieht man nun vom Gebrauchswert der Warenkörper ab, so bleibt ihnen nur noch eine Eigenschaft, die von Arbeitsprodukten. ②Jedoch ist uns auch…

ベーム・バヴェルクの件(5)資本論2版解釈

赤文字パラグラフ „①Nehmen wir ferner zwei Warren, z. B. Weizen und Eisen. ②Welches immer ihr Austauschverhältnis, es ist stets darstellbar in einer Gleichung, worin ein gegebenes Quantum Weizen irgend einem Quantum Eisen gleichgesetzt wird…

ベーム・バヴェルクの件(4)資本論2版解釈

ベーム・バヴェルクが引用したのは、ベ・バの件(2)で示したように4つのパラグラフだが、ベ・バの件(3)でとりあげた「交換価値は、まずある量的な関係として・・・。」のパラグラフから一つとばして赤文字パラグラフ、また一つとばして緑文字パラグラ…

ベーム・バヴェルクの件(3)

最初の部分について。 Er(=Marx 引用者) beginnt mit der „Analyse der Ware“ (I. 9). Die Ware ist einerseits als nützliches Ding, das durch seine Eigenschaften menschliche Bedürfnisse irgend einer Art befriedigt, ein Gebrauchswerth, anderersei…

ベーム・バヴェルクの件(2)

長くなるが、ベーム・バヴェルク(ちなみに、ここからの引用は、Zum Abschluß des Marxschen Systems 1896のPDFからアルファベット表記を現代風に改めたもの、これとは関係ないマルクスからの引用はⅡ版PDFからのもの)からそのまま引用すると、 „Zum Abschlu…

ベーム・バヴェルクの件(1)

ベーム・バヴェルク(Böhm-Bawerk)という人がいる。オーストリアの経済学者で、マルクス批判の古典になっている『マルクス体系の終焉(Zum Abschluß des Marxschen Systems 1896)』の著者である。出版から100年以上たっても、日本国内の論文での引用は…

(20)Ⅰ版本文 パラグラフ5

Ⅰ版本文 パラグラフ5 ①Der Tauschwerth erscheint zunächst als das quantitative Ver- hältniss, die Proportion, worin sich Gebrauchswerthe einer Art gegen Gebrauchswerthe anderer Art austauschen6), ein Verhältniss, das bestän- dig mit Zeit un…

これはすごいわ!

大学のリポジトリを巡っていたら、ものすごい論文に出会ってしまった。『立命館文学』に掲載された一連の論文。古い順に挙げると、 ❶商品語の〈場〉は人間語の世界とどのように異なっているか(1) 井上康・崎山政毅2013 ❷商品語の〈場〉は人間語の世界とど…