資本論を読むことになってしまった

分からないことだらけの、この何ともいえないモヤモヤ感は・・・。

(31)Ⅰ版本文 パラグラフ8-3(久しぶりの資本論)

まず、②文、③文の多角形と三角形の捉え方から。

それぞれの多角形を三角形で表すと、それぞれ次のような表現で表せると思う。

ここでこの三角形は、それぞれの多角形に応じて異なる規定(大きさ、辺の長さ、角度、等々)を持っている。したがってこの表現では多角形の面積を定めることもできないし、比較することもできない。

そこで、この三角形を「das halbe Produkt seiner Grundlinie mit seiner Höhe(底辺と高さの積の半分)」を用いて表現すると(とりあえずこの表現であることを示すために△を用いることにする)、

2つの三角形の四角形 → 2△量の四角形(面積公式で表せる2つの三角形からなる

                                               四角形)

3つの三角形の五角形 → 3△量の五角形(面積公式で表せる3つの三角形からなる

                                               五角形)

4つの三角形の六角形 → 4△量の六角形(面積公式で表せる4つの三角形からなる

                                                六角形)

と表現できる。

2△、3△、4△はそれぞれ「ある大きさ」を示している。つまり、公式そのものには「大きさ」はないが、それを使って表現される三角形には「大きさ」があるということだ。そしてこのことによって多角形の面積を定めたということができる。さらに、「面積公式」という共通の表現様式に従って示されているので、比較可能だといっていい。

 

④文解釈

「同様に、諸商品の諸交換価値は、ある共通のものに還元されるのであるが、その諸交換価値がその共通なものに関して「多い、少ない」を表しているのである。」

(1) 青文字部分

◎ ②③文との対応関係を見ると、「共通なもの」は交換価値に対して外的である。

◎ ここで「共通のもの」は交換価値が由来するところのものとして開き示されていることになる。すなわち、交換価値はその「共通なもの」に還元されている。

(2) 赤文字部分

◎「共通なもの」が指し示す「多い、少ない」が交換価値において表現されている。

 

こんな読み方でいいのだろうか。

少なくともマルクスが「還元」の説明として三角形の具体例を叙述したとすると、大部分の問題は消えるように思えるのだが・・・